100本を超えるカバー動画を黙々とアップロードし続けた初期の時代。モノクロ画面に浮かび上がるシルクハットと鍵盤、そして透き通る歌声。デジタル時代のシンデレラストーリーのように語られることもあるが、その実体は愚直なまでの「声」へのこだわりだった。
原曲の良さを活かしつつ、完全に自身の血肉として再解釈してみせる手腕。当時から感銘を受けたファンが口々に語っていたのは、「原曲への深い敬意と、それを超えるほどの切なさ」だった。この時代に培われた圧倒的な歌唱精度と集中力が、現在の揺るぎない土台となっている。