専門的な視点から見ても、今作における作画技術の高さは驚異的だ。ファンアートという枠組みを軽々と飛び越えた二次創作アニメーションは、枚数の多さによる滑らかな動感だけでなく、ライティングや色彩設計、エフェクトの細部に至るまで妥協なく作り込まれている。背景の陰影表現や衣服のなびき方、視線の交錯といった細やかな描写に至るまで、極めて高い職人技が光る。
クリエイター陣が注ぎ込んだ情熱と時間、そして膨大な作画枚数は、個人制作の域を明らかに超えている。デジタル作画ソフトの発展により個人の映像表現の幅は広まったものの、ここまでのストーリー性と躍動感を一人または極小数のチームで完結させる集中力には、現役のプロアニメーターからも感嘆の声が上がっている。