もう一つの決定的な要因は、深夜に利用できる公衆トイレの絶対的な不足だ。防犯やメンテナンスの観点から、夜間は閉鎖される商業施設のトイレが多く、深夜の渋谷駅周辺で一般の人が駆け込めるトイレは極めて限られている。コンビニエンスストアも、防犯や清掃の負担を理由に「トイレ貸出不可」の貼り紙を掲げるところが増えた。
「漏れそうなのに、どこに行ってもトイレが開いていない」。こうした極限状態に陥った人々が、最終的に路上での排泄を選択してしまうケースは少なくない。単なるマナー違反やモラルの欠如として片付けるには、都市のインフラ側にも無視できない課題が存在している。