嵐山のメインストリートから少し外れた嵯峨駅近くに位置しながら、なぜ中村屋総本店の前には絶えず人の輪ができるのでしょうか。その最大の理由は、「冷めても美味しいが、揚げたては言葉を失うほど絶品」と評される圧倒的な味のクオリティにあります。
精肉店ならではの上質な牛すじやひき肉のコクが、丁寧に裏ごしされた北海道産ジャガイモ全体に行き渡り、ひと口かじると芳醇な香りと素朴な甘みが口いっぱいに広がります。調味料に頼りすぎず、素材のポテンシャルを極限まで引き出しているため、ソースをかけずにそのまま食べるのが地元流です。
気になる中村屋のコロッケの値段は、昨今の原材料高騰を経た2026年現在においても1個150円(税込)前後と極めて良心的。観光地価格になりがちな嵐山エリアにおいて、昔ながらの下町情緒と庶民的な価格を守り続けている姿勢が、多くのリピーターを生む大きな要因となっています。