「湿疹がないのに全身が痒い」「市販薬がまったく効かない」と感じた際、受診先の選定が生死を分ける鍵となります。初期対応として皮膚科を訪れること自体は間違いではありませんが、皮膚に病変がないと診断された場合は、迷わず「消化器内科」または「肝臓専門医(日本肝臓学会専門医など)」を受診してください。
医療機関では、問診に加えて血液検査と腹部超音波(エコー)検査を実施し、肝臓・胆管の状態を可視化します。健康診断の検査結果表をお持ちであれば、以下の肝機能血液検査項目の数値を直ちに確認しましょう。
・AST(GOT)/ ALT(GPT):肝細胞が破壊されると血液中に漏れ出る酵素。基準値超えは肝炎の疑い。
・γ-GTP / ALP:胆道系酵素。胆汁の流れが滞る「胆汁うっ滞」で著明に上昇し、痒みと直結しやすい指標。
・総ビリルビン(T-Bil):黄疸の指標。数値が上がると皮膚や目の黄染、激しい痒みを誘発。
・総胆汁酸(TBA):肝機能低下や胆汁うっ滞を鋭敏に反映する特殊検査項目。
・血小板数(PLT):肝臓の線維化(肝硬変への進行度)を推測する上で極めて重要な数値。
・アルブミン(Alb):肝臓のタンパク質合成能力を示す数値で、低下は重症化を示唆。