太陽が西の山並みに沈み始めると、眼下の街は一変する。府中や調布の街灯りがひとつ、またひとつと点灯し、やがて視界いっぱいに光の海が広がる。高台の斜面に広がる芝生エリアからは、視界を遮る大きな構造物が一切存在しない。これが、他の展望施設にはない圧倒的な開放感を生み出している理由だ。
圧巻なのは、遠景と近景が複雑に織りなす奥行き感だ。手前には多摩川の緩やかなカーブと住宅街の温かな生活の光。その遥か奥には、東京タワーや六本木エリア、新宿スカイラインが繊細なシルエットとなって浮かび上がる。空気が澄み渡る冬場には、夕闇の背景に富士山の雄大なシルエットがくっきりと残ることも珍しくない。