社内試食の段階で誰か止める者はいなかったのか。この疑問に対して、当時の開発責任者や関係者は各種メディアのインタビューで赤裸々にその内幕を明かしています。
赤城乳業という企業には、創業以来「あそびましょ。」というスローガンが根付いています。他社と同じ安全な道を選ぶのではなく、誰も見たことがない新しい驚きを提供することに存在意義を見出す企業風土です。
ナポリタン味の試作段階において、社内でも「これは本当に売れるのか」「不味いのではないか」という懸念の声は当然上がっていました。しかし、「コンポタとシチューを成功させた開発チームが本気で作ったのだから、お客様は面白がってくれるはずだ」という過信が、ブレーキを踏む勇気を鈍らせてしまったと振り返られています。
「不味いけれど面白い」が「ただ受け入れられない」へと転落した瞬間であり、ものづくりにおける遊び心と市場ニーズの乖離を示す象徴的なエピソードです。