なぜ今、国内外の大型プロジェクトで彼女へのオファーが絶えないのか。今回、筆者は某大手配信プラットフォームのオリジナル大作を手掛ける制作幹部から、キャスティングの舞台裏に関する貴重な証言を得た。
「当初、新プロジェクトの最重要キャラクターには別のベテラン声優を想定していた。しかし、テストテイクで斎藤希実子さんが放った第一声の重厚感と凄みに、ブースにいた音響監督もプロデューサー陣も言葉を失った。台本以上の哀愁と狂気を瞬時に乗せてきたんです。『この役は彼女以外にあり得ない』と、その場で満場一致の決定が下されました」
リハーサルなしの一発勝負でスタジオの空気を一変させたその瞬間、制作陣は本物の役者が持つ凄まじさを目の当たりにしたという。台詞一つのニュアンスで物語全体の解像度を跳ね上げる力――それこそが、トップクリエイターたちが彼女を指名し続ける決定的な理由だ。