「Fラン大学に入ると人生は詰むのか?」——この疑問に対する答えは、志望する企業の規模や業界によって残酷なまでに二極化します。
エントリーシート(ES)すら読まれない「採用DXとATSの壁」
大手就職情報会社に勤務する採用コンサルタントは、次のように現場の裏側を告白します。 「大手総合商社、デベロッパー、外資系コンサル、大手広告代理店など、数万件のエントリーが集まる人気企業において、学歴フィルターは今や自動化されています。採用管理システム(ATS)の初期スクリーニング設定で、一定水準以下の大学群は一括して落選通知が送られる。人事がES本文を目にすることは物理的にありません」(都内人材コンサルティング会社幹部) 特に2020年代半ば以降、AIによる書類選考システムが普及したことで、選考の初期段階における大学名判定はより厳格化しました。テストセンターやWebテストのボーダー設定も高く、純粋な学力試験の段階でBF校出身者の大半が足切りに遭うのが冷厳な現実です。
卒業生のリアルな証言に見る「就活の分水嶺」
知恵袋や就活コミュニティには、現場を経験した卒業生たちの切実な手記が残されています。 「大学の就職課に行っても、求人票は地域の小規模企業や介護・飲食・ブラック求人が中心だった。自分から主体的にリクナビやマイナビで動かなければ、キャリアのスタートラインにすら立てない」(地方私立大卒・20代男性) 「入学して驚いたのは、周囲の学生の就活意識の低さ。大学3年の冬になっても『何とかなるでしょ』と遊んでいる仲間が多く、環境に流されそうになる自分を律するのが一番過酷だった」(関東圏下位私立大卒・メーカー勤務) Fラン大学における最大の障壁は、学歴フィルターそのもの以上に、「周囲のモチベーションの低さに呑まれるピア・エフェクト(仲間効果)の罠」にあるといえます。