伝統的に男性社会の印象が強かった劇団の空気を一変させたのが、酒井藍の座長就任でした。元奈良県警察本部交通部勤務という異色の経歴を持つ酒井は、2017年に吉本新喜劇初の女性座長に就任。当時30歳という劇団史上最年少(当時)での抜擢劇は、演芸界に大きなインパクトを与えました。
酒井藍が座長に選ばれた最大の理由は、類まれな愛され力と舞台上での圧倒的な安定感にあります。「ブーブー、ブーブー、私人間ですねん」に代表される親しみやすい自虐ギャグに加え、座員全員の持ち味を引き出す温かな包容力は、ファミリー層や女性ファンの来場数を押し上げる原動力となりました。
一方、現在も劇団の絶対的エースとして君臨するのがすっちーです。お笑いコンビ・ビッキーズ解散後の2007年に新喜劇へ入団したすっちーは、大阪のおばちゃんを模したキャラクター「すち子」で大ブレイクを果たしました。吉田裕との息の合った掛け合い「乳首ドリル」は社会現象となり、2014年の座長昇格以降、なんばグランド花月の満員御礼記録を幾度となく更新し続けています。