巨大水族館を訪れる際、展示されている生き物だけでなく「建築そのもの」に目を向けると、また違った深い味わいが生まれる。
代表例が、世界的な建築家・谷口吉生氏が設計を手掛けた東京都葛西臨海水族園だ。地上にそびえる高さ約30メートルの巨大なガラスドームは、ウォーターフロントのランドマークとして美しく鎮座し、海と建築が融合した奇跡的な空間美を作り出している。ガラス越しに差し込む自然光と建物のシルエットは、建築ファンをも魅了してやまない。
また、これらの大型施設は単なる娯楽施設にとどまらない。公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)に加盟する各水族館は、希少種の繁殖や海洋環境の保護研究において中心的な役割を担っている。急激に変化する現代の水族館業界において、最先端の展示技術と学術的な保全活動をいかに両立させるかという取り組みは、まさに未来への重要なステップとなっている。