東大を目指す地方出身の女子生徒にとって、最大の現実的障害となるのが上京後の住環境と安全面の確保だ。首都圏の家賃高騰は深刻であり、治安面や衛生環境に配慮したセキュリティ付きマンションを借りる場合、保護者の経済的負担は極めて大きい。男子学生以上に「上京の一人暮らし」に対する心理的抵抗が強く働く要因がここにある。
こうした懸念を払拭するために打ち出されたのが「東大女子学生住まい支援プロジェクト」だ。地方出身の女子学生を対象に、月額数万円規模の家賃補助を提供するこの施策は、開始当初から大きな注目を集めた。実際に支援を受けて入学した女子学生からは、「家賃補助があったからこそ親を説得できた」「安心して勉学に専念できる」との声が上がる。物理的なハードルを取り払う試みが、確かな成果を結びつつある事例と言える。