1990年代、日本政治は未曾有の乱世へと突入した。政権交代と政界再編の嵐が吹き荒れる中、下野した自民党を政権与党へと返り咲かせた立役者こそ、他ならぬ彼であった。かつての宿敵であった社会党を抱き込み、自社さ連立政権を発足させた決断は、当時の政界を震撼させた。
「毒を喰らわば皿まで」という覚悟で挑んだなりふり構わぬ情念の政治。批判を浴びながらも政権枠組みを再構築し、与党の座を奪還した執念は、イデオロギーを超えた実利至上主義の極致と言える。この時期の動向は、現在の複雑な連立方程式の原点として、今なお政治史研究者によって語り継がれている。