撮影を担当したクリエイティブチームの視点からも、今回のプロジェクトは特別なものだったことが覗える。制作現場に関わったビジュアルディレクターは、「彼女は単に被写体としてカメラの前に立つのではなく、光の当たり方や衣装のシワひとつに至るまで意図を理解し、自ら空間を作り出していた」と証言する。
ファッション写真とファインアートの境界線を鮮やかに踏み越えた本作。レオタードという引き算の美学が求められる装いだからこそ、彼女の持つ芯の強さとエレガンスが際立つ結果となった。商業写真としての枠を越え、一つの独立したアートピースとして作品が成り立っている点に、現代のビジュアルシーンにおける重要な提示が含まれている。