根切りとは?床掘やすき取りの違いと基礎工事の失敗を防ぐ全知識

根切りとは?床掘やすき取りの違いと基礎工事の失敗を防ぐ全知識

根切りとは?床掘やすき取りの違いと基礎工事の失敗を防ぐ全知識とはどのようなものなのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

Q1:根切り工事の最中に大雨が降った場合、どのような影響がありますか?
A1:雨水が根切り底に溜まると、締め固められていた地盤が軟弱化(スライム化)し、地耐力が著しく低下します。また、掘削法面が水を含んで崩落する危険が生じます。優良な現場では、事前に排水溝(釜場:かまば)を設けて水中ポンプで常時排水を行い、雨天時は法面にブルーシートを隙間なく被せて養生します。万が一、底面が泥水化してしまった場合は、泥をすべて掻き出して良質な砕石や基礎捨てコンクリートで補強する必要があります。

Q2:見積書の「すき取り」と「根切り」の両方に金額が入っているのは二重請求ですか?
A2:二重請求ではありません。家を建てる際、まずは敷地全体から雑草の根や瓦礫を含む表土を平面的に薄く削る「すき取り工法」を実施します。その平坦になった地盤面から、さらに建物の基礎の形に合わせて深く溝や穴を掘り下げるのが「根切り工事」です。作業工程、使用する重機のアタッチメント、掘削深さ、発生する残土の性状(産業廃棄物混じりか良質土か)が異なるため、正当に別工種として計上されます。

Q3:園芸の「根切り虫対策」と建築の根切りは何か関係がありますか?
A3:言葉が同一であるだけで、作業としての関係はまったくありません。園芸における根切り虫(ネキリムシ)とは、カブラヤガやタマナヤガといったガの幼虫の総称であり、夜間に地際から現れて野菜や草花の茎や根を食いちぎる害虫です。これらを駆除するための薬剤散布や防虫ネットの設置を「根切り虫対策」と呼びます。建築・土木用語の根切りは構造物の基礎用掘削を意味します。

Q4:建築施工管理技士の試験で「根切り」「山留め」に関して問われやすい頻出ポイントは?
A4:1級・2級建築施工管理技士の検定試験では、「掘削に伴う地盤の崩壊現象」とその防止策が最頻出です。粘土質地盤で山留め壁背面の土圧差によって掘削底面が隆起する「ヒービング現象」、砂質地盤で被圧地下水の上昇流により砂粒子が沸き立つ「ボイリング現象」、さらに硬い不透水層の下にある地下水圧で地盤が持ち上がる「盤膨れ」のメカニズムと、それぞれの対策工法(ウェルポイント工法、ディープウェル工法、山留め壁の根入れ深さ延長など)が必須知識として問われます。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。