ネット上の情報では「ハサミで切った方が手軽で早い」と紹介されることが少なくありません。確かに、三角形に何度も折りたたんだ紙を斜めに1回カットする切り紙手法は短時間で星型を取り出せます。しかし、これには見落とされがちな大きなデメリットがあります。
第1に、小さな幼児が参加する現場では、ハサミの使用に伴う怪我のリスクや刃物の管理に常に注意を払わなければなりません。保育園幼児向け星折り紙として「ハサミなし」が強く推奨されるのは、安全性はもちろん、指導する大人の精神的負担を軽減するためでもあります。
第2に、切り紙で作った星は紙の縁が単層になるため、七夕の笹竹に吊るした際やクリスマスツリーに飾った際、室内の湿度や空気の揺れで端から丸まってしまいやすい弱点があります。一方、1枚の紙を織り込んで作る星は、内部に幾重もの紙の重なりが生まれるため、湿気による反りや自重によるヘタリが起きにくく、シーズンを通して美しい形状を維持し続けます。
【プロの結論】発達段階と飾り付けシーン別の最適な選択基準
手先の器用さや使用目的に応じて、どの折り方を採用すべきかの判断基準を明確にしておきましょう。
【この折り方をおすすめできる人】
- 七夕やクリスマスの準備を子どもと安全に楽しみたい保護者・保育関係者:刃物を使わないため事故の心配がなく、子どもに折り筋付けなどの共同作業を安心して任せられます。
- 飾り付けに立体感と高見え感を求める人:市販のオーナメントに頼らず、100円ショップの折り紙で高級感のあるぷっくり星を作りたい場合に最適です。
- 5歳以上の子どもの巧緻性を養いたい人:幾何学的な折り目を合わせる作業は、指先のコントロール力や空間認識能力を育む知育教材としても極めて優れています。
【別の方法を検討すべき慎重派の人】
- イベント前日で数百個単位の星を短時間で大量生産しなければならない人:1個ずつ丁寧に折る手法は時間がかかるため、この場合は型抜きパンチや切り紙手法を優先すべきです。
- 3歳未満の幼児が一人で作ることを想定している場合:星の角を合わせる工程で癇癪を起こしやすいため、大人が折った星にシールを貼る活動へ切り替えることを推奨します。