幕張メッセで開催されるライブに行く際、最初に確認しなければならないのが「どのホールで開催されるのか」という点です。幕張メッセには大きく分けて「国際展示場1〜8ホール」「国際展示場9〜11ホール」、そして「幕張イベントホール」の3つの施設が存在し、視認性や快適性には決定的な格差が存在します。
まず、幕張イベントホールのアリーナとスタンドは、一般的な多目的アリーナと同様のすり鉢状構造を採用しています。収容人数は約9,000人と適度な規模感であり、スタンド席には十分な傾斜がついています。そのため、仮にスタンド最後列になったとしても「前の人の頭でステージが全く見えない」という事態はほぼ発生しません。音響設備もアリーナ規模に最適化されているため、音楽体験としての満足度は極めて高くなります。
一方、悪評の多くを生み出しているのが展示ホール群です。特に幕張メッセ1-8ホールの座席表は、横長配置(例:展示ホール9〜11を連結した長手方向の使用)や縦長配置によって見え方が劇的に変化します。1〜8ホールは連結時に国内最大級の無柱空間を形成できる反面、奥行きが果てしなく広がり、後方席の疎外感は極限に達します。
さらに警戒すべきは、連絡通路を挟んだ別棟にある幕張メッセ9-11ホールの柱の死角問題です。9〜11ホールには巨大な構造支持柱が規則的に配置されており、ステージと座席のレイアウト次第では、この柱が真正面に重なる「見切れ席」が物理的に生じます。主催者側が「注釈付き指定席」として販売していれば覚悟も決まりますが、通常指定席の端席にこの柱の死角が被った場合の視界不良は深刻です。