チキンオーバーライスの起源を語る上で欠かせない存在が、ニューヨークの路上で伝説を築いた屋台「The Halal Guys(ハラルガイズ)」です。創業は1990年。エジプト出身の3人の移民がマンハッタンの路上でホットドッグカートを始めたことがすべての出発点でした。
当時、マンハッタンで働くムスリム(イスラム教徒)のタクシードライバーたちは、宗教上の規定に沿った食事(ハラルフード)を勤務中に素早く食べられる場所が極めて限られているという悩みを抱えていました。そこに目をつけた創業チームは、イスラム法に則って処理された鶏肉や仔羊肉をスパイスでマリネして鉄板で焼き、サフランライス(またはターメリックライス)の上に豪快に盛り付けたプレートを開発。これが夜勤明けのドライバーたちの胃袋を掴み、瞬く間に一般のニューヨーカーや観光客の間へと口コミで拡散していきました。
人種や宗教の壁を越え、現在では全米および世界各地へフランチャイズ展開を果たす一大ストリートフードへと昇華。日本国内でもフェス飯やキッチンカーの定番メニューとして広く認知されるに至っています。