iPadや液晶タブレットの普及により、いまやデジタルイラストレーションは子どもから大人まで身近な表現手段となった。円谷プロダクションが何世代にもわたって継承してきた重厚なヒーロー像をデジタル環境で手軽に再現するには、わずかなレイヤーワークの工夫が効果を発揮する。
ベースとなる簡単な線画を描いた後、下層にフラットなシルバーグレーと朱色を流し込む。その上に「加算・発光」レイヤーを1枚重ね、エアブラシで目とカラータイマーの中央に淡いイエローとブルーをふわりと乗せるだけで、劇中さながらの生命感が宿る。凝ったグラデーションを多用せず、シンプルなフラット塗りと発光エフェクトの対比だけで仕上げることが、すっきりとした現代風イラストに仕上げる極意だ。