金融市場が不透明感を増す中、富裕層の資金が大きく流入しているのが美術品や希少価値の高いコレクション市場だ。名門オークションハウスであるサザビーズのセリ場では、歴史的な名画や限定の高級腕時計、さらには極上のジュエリーが連日のように高値で取引されている。
オークションでの購入は、単なる趣味や美意識の誇示にとどまらない。絵画やアンティークはインフレに対する強固なヘッジ手段であり、国境を超えた流動性を持つ現物資産として重宝されている。価値が目減りしない歴史的逸品を所有することは、洗練された嗜好の証明であると同時に、極めて合理的な資産保護の手段に他ならない。