発売翌年の1994年春、本楽曲は第66回選抜高等学校野球大会(センバツ)の開会式入場行進曲に選出されました。球児たちが甲子園の土を踏みしめる勇姿と、ブラスバンドで力強く演奏されるブラスアレンジが見事にマッチし、若者の挑戦を後押しする象徴として全国の茶の間に浸透します。
さらに決定打となったのが、日本テレビ系『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』におけるチャリティーマラソンのサポートソングとしての起用です。過酷な距離を走り抜き、限界寸前で日本武道館(あるいは両国国技館など)のゴールを目指すランナーを、出演者と会場全体で合唱しながら迎え入れる光景は、夏の終わりの恒例行事となりました。
この番組での定着により、「負けないで」は特定の世代のヒット曲という枠組みを脱ぎ捨て、日本社会において「困難に立ち向かう人への共通の賛歌」という唯一無二のポジションを確立することになったのです。