彼の原点を語る上で外せないのが、麻薬カルテルの台頭を描いたドラマシリーズ『スノーフォール』だ。主人公フランクリン・セイント役を演じきった彼の演技は、批評家たちから絶賛された。ロンドン出身でありながら、完璧なアメリカ英語のアクセントを操り、一人の青年が冷酷なボスへと変貌していく過程をリアルに表現した。
この作品で培われた、キャラクターの内面に深く潜り込むアプローチは、現在の映画出演でも遺憾なく発揮されている。単なるアクションスターに留まらない、複雑な感情の機微を表現できる稀有な役者としての地位を確立したのだ。