一方で、現在のトレンドを牽引するのは「淡麗系」の台頭だ。化学調味料を一切使用せず、厳選された地鶏と数種類の煮干し、昆布から丁寧に引いたスープは、まるで和食の吸い物のような透明感を持つ。しかし、一口すすると口いっぱいに広がる旨味の濃度は、濃厚系に勝るとも劣らない。
「ラーメンはジャンクフード」という既成概念は、ここ武蔵小杉では完全に過去のものとなった。平日の昼下がり、ベビーカーを押した母親たちが列を作る光景は、この街ならではの日常だ。罪悪感なく最後の一滴まで飲み干せるスープが、新たな顧客層を開拓している。