ドームという名称から「完全に空調が効いた快適な全天候型インドア空間」を想像する人が少なくありません。しかし、冬場の氷上イベント時におけるドーム内部は、外気と大差ない冷気で満たされています。リンクの氷を保護するために空調温度が低めに設定されており、座席に座って2〜3時間じっとしていると、底冷えによって手足の感覚が失われるほどです。
特に見落とされがちなのが「座席の材質」です。スタンド席のプラスチック製ベンチは体温を急速に奪うため、ポータブルクッションや厚手のウールブランケットがないと快適な観戦は望めません。ネット上の「屋内だから軽装で大丈夫」という書き込みを鵜呑みにして現地入りし、寒さに耐えかねて途中でロビーへ避難する初参加者が後を絶ちません。
さらに、帰路の導線に関する誤解も根強く存在します。駅の混雑を避けようとタクシーを呼ぼうとしても、ドーム周辺の道路が送迎車両で麻痺するため配車アプリが捕まらないケースが多発します。急ぎの新幹線やフライトを控えている遠征客は、アンコールや表彰式の終了を待たずに数分早く会場を出るか、隣の鶴見緑地駅まで徒歩(約20分)で移動するルートを事前に想定しておく必要があります。