ファンの間で時折見られる誤解として、「温泉回はアニメオリジナルの過剰な改変ではないか」「OVA限定のサイドストーリーではないか」というものがあります。しかし、これは明確な誤りです。
原作漫画『黒子のバスケ』においても、ウインターカップ前の温泉旅館合宿は藤巻忠俊先生によってしっかりと描かれた正統な本編エピソードです。アニメ版では、原作の持つ軽妙なテンポ感を損なうことなく、カラーアニメーションならではの色彩設計と声優陣の演技力を付加することで、よりドラマ性の高い名場面へと昇華させました。
また、「男子風呂側の覗き騒動」と「女子風呂内の真剣な対話」が表裏一体で展開される構成美は、少年漫画らしい王道のコメディ要素とスポーツ漫画の緊張感を見事に融合させた好例といえます。