パートナーに対する深い愛情があっても、いざ共同生活が始まると「思っていた生活と違う」という戸惑いに直面する男性は少なくありません。独身同士の結婚であれば、新婚当初は二人きりの時間を満喫し、徐々に夫婦の絆を深める猶予があります。しかし、子連れ再婚ではスタート初日から「親子の日常」の中に飛び込むことになります。
最も大きなギャップとなりやすいのが、優先順位の所在です。シングルマザーの心理として、どれほどパートナーを深く愛していても、無意識かつ本能的に最優先されるのは「子どもの生活と安全」です。二人のデートや会話の時間が子どもの発熱や学校行事で急遽キャンセルされることは日常茶飯事であり、これに対して不満や疎外感を抱いてしまう男性は、関係維持に苦しむ傾向があります。
また、家計の責任も即座に発生します。養子縁組の有無にかかわらず、同居を始めれば日々の食費、光熱費、教育費などの支出が急増します。厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯の平均年間就業所得は約240万円前後と厳しい水準にあるケースが多く、男性側の経済力に対する期待値が自然と高くなるのも避けられない現実です。