一般社団法人日本電機工業会(JEMA)のガイドラインでも注意喚起されている通り、加湿器の床置きは多くのデメリットを抱えています。空気は温度が低いほど含むことができる水分量(飽和水蒸気量)が少なくなります。室内の暖かい空気は天井付近に上昇し、冷たい空気は床付近に滞留するため、床面近くは常に湿度が飽和しやすい環境にあります。
床に直接加湿器を置くと、放出されたミストが気化する前に冷気に冷やされて落下し、床を濡らしてしまいます。さらに、加湿器の内蔵湿度センサーが「床付近の高湿度」を検知してしまい、部屋全体がまだ乾燥しているにもかかわらず自動運転がセーブされるというセンサーの誤認識現象が発生します。
寝室の置き場所として最も危険なのが「枕元の至近距離」です。喉の乾燥を防ぎたいあまり、顔の横数十センチに置くケースが見受けられますが、寝具が水分を吸湿してダニの温床になるばかりか、睡眠中に冷たいミストを直接吸い込み続けることで気道が冷え、かえって咳や体調不良を誘発するリスクがあります。