特急しおかぜは、新幹線接続駅である岡山駅を発着するため、山陽新幹線からの乗り換え客が一気に押し寄せる構造を持っています。特に金曜夕方の下りや日曜午後の上り、大型連休(GW・お盆・年末年始)期間中は、岡山〜丸亀・多度津間において自由席の乗車率が120%を超える事態が珍しくありません。
現地取材班の観察によると、岡山駅での乗換標準時間は約7〜10分と短く設定されているケースが多く、新幹線の到着ホームから在来線特急ホームへの移動中に自由席の待機列が伸び、着席できないまま瀬戸大橋を立席で越える乗客が日常的に見受けられます。長時間の立ち乗りを回避し、確実に座るためには最低でも普通車指定席を事前に抑えておくことが推奨されます。
また、近年の訪日外国人観光客の増加に伴い、スーツケース等の大型手荷物の持ち込みトラブルも散見されます。8600系や8000系リニューアル車にはデッキおよび車内に専用の荷物置き場が設置されましたが、スペースには限りがあります。特大荷物を持ち込む場合は、各号車の最後列座席を指定し、座席背面の空間を確保するのが賢明な利用法です。
グループ利用や家族旅行で気になる座席の回転方法についても注意が必要です。特急しおかぜの各座席は、通路側足元にあるステップペダルを踏み込むことで手動で180度回転させ、4人向かい合わせのボックス席に転換できます。ただし、岡山〜宇多津間では多度津・松山方面へそのまま直進するのに対し、併結する特急「いしづち」(高松発着)と分割併合を行う駅周辺では進行方向の誤認が起こりやすいため、車内放送のアナウンスに従って落ち着いて操作することがマナーとなっています。