北里大学東病院の閉院理由とは?跡地の現在とカルテ開示を徹底解説

北里大学東病院の閉院理由とは?跡地の現在とカルテ開示を徹底解説

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北里大学東病院を語る上で欠かせないのが、国内の精神医学界を牽引し続けた精神神経科の圧倒的な存在感です。

開設当初から、精神疾患を身体疾患と同等に科学的・総合的に治療する「開かれた精神医療」を標榜。閉鎖的なイメージが強かった昭和の精神医療界において、自然光を取り入れた明るい病棟設計や、心理療法と薬物療法を融合させた先駆的なアプローチは、多くの医療関係者から高く評価されました。気分障害(うつ病・双極性障害)や思春期のメンタルヘルス、摂食障害の専門治療を求めて、神奈川県内のみならず全国から患者が来院した記録が残っています。

当時の通院患者の手記やコミュニティの声を調査すると、現場の温かな対応を称賛する声が目立ちます。

「東病院の精神科は敷居が低く、中庭の緑を眺めながら静かに診察を待つことができた。あの環境に救われた患者は数知れない」
「リハビリテーション科のスタッフが親身で、脳卒中後の母が歩行を取り戻すまで二人三脚で支えてくれた」

一方で、本院統合に伴う戸惑いの声も少なくありませんでした。広大で落ち着いた療養環境だった東病院から、超高層で人通りの激しい巨大な総合病院(本院)へと通院先が変わったことで、「待ち時間が長くなった」「受付の雰囲気に圧倒されて疲れてしまう」といった環境変化へのストレスを訴える患者が見られたのも紛れもない事実です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。