インターネット上のインフルエンサー投稿や旅行サイトのレビューには、「絶対に買うべき」「誰もが喜ぶ神土産」といった過剰な美辞麗句が踊っています。しかし、現場の利用客やオフィスで実際に受け取った側の本音を検証すると、意外なギャップが浮かび上がってきます。
その筆頭が、新大阪駅名物として名高い「りくろーおじさんの店新大阪駅」の購入体験です。新幹線中央改札口前にある店舗では、常に20〜40人規模の長蛇の列が形成されています。SNSでは「焼きたての鐘の音に感動した」というポジティブな声が溢れますが、実際の利用者の声を精査すると、出張帰りのビジネスパーソンからは切実な意見も散見されます。
「新幹線の時間が迫っているのに列が全く進まず、途中で断念せざるを得なかった」(30代男性・IT企業勤務)
「実は、焼きたてではない『あらかじめ焼いて粗熱を取ったレーン』を選べば、並ばずに2分で買えることを後から知って激しく後悔した」(40代女性・メーカー勤務)
このように、現場のシステムを理解していないことによるタイムロスは深刻です。りくろーおじさんのチーズケーキは、持ち帰って冷蔵庫で冷やして食べる、あるいは電子レンジで温め直すことが前提であるため、新幹線で即座に食べるのでなければ、無理に「焼きたて列」に並ぶ実質的メリットは薄いのが現実です。
また、豚まんで知られる「551蓬莱新大阪駅限定」の話題についても、ネットの噂と現場のギャップが存在します。新大阪駅構内の551蓬莱各店(チルド店・テイクアウト店)では、夕方になると凄まじい行列が発生します。「出来立ての熱々を新幹線の中で食べたい」という衝動に駆られる利用者が後を絶ちませんが、密閉された車内において豚まんの芳烈な玉ねぎと豚肉の香りは瞬時に充満します。コミュニティサイトや知恵袋等では「新幹線車内での551テロ問題」として定期的に議論が巻き起こっており、車内マナーの観点から周囲への心理的配慮が強く求められます。スマートな大人として選ぶべきは、チルド専門店で購入し、保冷バッグに入れて持ち帰るスタイルです。