シブがき隊を語る上で長年ファンの間でも取り沙汰されてきたのが「不仲説の真相」です。後年のテレビ番組やインタビューにおいて、メンバー自身が当時のリアルな関係性を赤裸々に語っています。
活動後期、3人は移動の車中や楽屋でもほとんど私語を交わさず、マネージャーを介して連絡を取り合うほどドライな関係でした。「仲良しグループ」としてベタベタすることはなく、徹底してプロフェッショナルな「仕事仲間」としての距離感を保っていたのです。
しかし、この張り詰めた緊張感こそが、ステージ上での独特なバランスと爆発的な個性を生み出していたとも言えます。薬丸裕英は後に「仲が悪かったというより、四六時中一緒にいすぎてライバル意識と照れが混ざり合っていた」と回顧しています。互いの才能や個性を認め合っていたからこそ、安易に群れることを拒んだプロ意識の裏返しだったのです。
解隊から歳月が流れた現在、その関係性は大きく軟化しました。お互いの家庭の慶弔時には連絡を取り合い、メディアを通じて温かいエールを送り合うなど、青春を共に駆け抜けた戦友としての深いリスペクトで結ばれています。