幼少期から学生時代に至る綾野剛の生い立ちと経歴には、陸上競技との切っても切れない深い絆が存在します。岐阜県岐阜市で生まれ育った綾野剛は、地元の公立校である岐阜市立藍川北中学校の出身です。
家庭環境の事情から幼少期は一人で過ごす時間が多く、どこか孤独感を抱えていた少年時代に光を与えたのが走ることでした。中学に入学して陸上部へ入部すると瞬く間に才能が開花し、岐阜県中学校陸上競技大会で男子800m優勝(中学時代の記録:2分07秒台)を果たすなど、岐阜県下でその名を知られる有望選手となりました。
「走っている間だけは余計なことを考えずに済んだ」と後にメディアのインタビュー等でも述懐している通り、走る行為は彼にとって単なるスポーツを超え、内面と向き合い自己を証明するための手段でもありました。