ネット上には「キーボードに水やお茶をこぼしても、ドライヤーで乾かせば復活する」「ジップロックに生米と一緒に入れておけば湿気が抜けて直る」といった俗説が散見されますが、これらはハードウェアの寿命を縮める決定的な誤解です。
水分をこぼした直後に温風ドライヤーを当てると、ノートPCの極薄キートップやパンタグラフのプラスチック部品が熱で変形し、二度と元の形状に戻らなくなります。さらに、お茶やコーヒー、清涼飲料水に含まれる糖分・塩分・酸は、乾燥しても基板上に残留し、通電した瞬間にショートを引き起こすか、数日から数週間かけて銅箔パターンを徐々に腐食させて完全な文鎮化を招きます。
万が一のパソコンのキーボード水没や故障時の対処としては、何よりもまず「即座にシャットダウンしてACアダプターを抜く」ことが最優先です。電源ボタンを長押しして強制終了し、本体を逆V字型に開いてタオル等の上に伏せ、内部への浸透を食い止めた状態で専門の修理業者に持ち込むのが唯一の生還ルートです。