アブに刺された際、その後の治り方を大きく左右するのが「直後5分間の初動対応」です。野外での処置手順を把握しておく必要があります。
まず最初に行うべきは、傷口からの物理的な毒素排出です。アウトドア用品として定着しているポイズンリムーバーを使用し、患部にカップを密着させて陰圧で唾液成分を吸い出します。リムーバーがない場合は、指で傷口の周囲を強めにつまみ、血液や組織液と一緒に毒素を押し出してください。口で直接毒を吸い出す行為は、口腔内の傷や粘膜から毒素が侵入したり雑菌感染を起こしたりするリスクがあるため厳禁です。
毒抜きを終えたら、清潔な流水や石鹸で患部を洗い流し、速やかに冷水や保冷剤を使って患部を冷却します。血管を収縮させて炎症物質の拡散を抑えることで、翌日以降の腫れや激しい痒みを大幅に軽減できます。保冷剤は直接肌に当てず、タオルに包んで20〜30分程度冷やすのが適切です。