日下部篤也に対する読者の評価は、物語の前半と新宿決戦とで180度の大転換を遂げました。
渋谷事変において、日下部はパンダと行動を共にしながら「可能な限り安全な場所で時間を潰す」という保身全開の立ち振る舞いを見せていました。当時のSNSやコミュニティ掲示板では「現実主義の中間管理職」「ヘタレだが憎めないキャラ」といった認識が一般的でした。
しかし、人外魔境新宿決戦が進むにつれ、その評価は一変します。五条悟の戦況を誰よりも的確に言語化して解説する「解説役としての圧倒的な知識量」が注目され、第254話で単身宿儺と刃を交えた際には、X(旧Twitter)で「日下部さん」「簡易領域」「最強の1級術師」が世界トレンドを独占する事態となりました。
「文句を言いながらも後輩や生徒を決して見捨てない」「才能がないことを自覚しながら泥臭く技を磨き続けた」という生き様は、多くの読者の心を強く揺さぶり、作中屈指の愛されキャラクターとしての地位を確固たるものにしました。