野田聖子氏を取り巻く疑惑を語る上で避けて通れないのが、夫である野田文信氏の過去を巡る法廷闘争です。
「週刊文春」および「週刊新潮」は2018年以降、文信氏が過去に京都の指定暴力団・会津小鉄会傘下の組員であったこと、ならびに前科を有することを相次いで報じました。これに対し文信氏は「事実無根の名誉毀損である」として、発行元の文藝春秋と新潮社を相手取り、それぞれ数千万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。
しかし、裁判所の下した判決は文信氏の主張を退けるものでした。東京地方裁判所、東京高等裁判所ともに、警察当局の捜査記録、暴力団離脱に関する公式文書、関係者の詳細な証言などを精査し、「原告が過去に指定暴力団の組員であったとする記述は真実、あるいは真実と信じるに足る相当な理由がある」と判断しました。
そして2022年8月、最高裁判所第1小法廷は文信氏側の上告を棄却し、文春側の勝訴(真実相当性の認定)が確定しました。最高裁での判決確定により、文信氏の過去に関する週刊誌報道は法的に裏付けられた形となりました。
野田氏本人は一貫して夫への信頼を口にし、夫婦としての絆をアピールし続けています。しかし、将来の首相ポストを目指す政治指導者として、反社会的勢力との過去の接点が司法で認定された配偶者を持ち、その配偶者のビジネスに関係して金融庁への働きかけを行った事実は、永田町および国民感情において拭い去れない重荷となっています。