ネット上の情報や知恵袋などのQ&Aにおいて、「薬指を痛めたら隣の小指と一緒に固定した」という体験談が散見されます。しかし、これは固定力とアライメント(骨の配列)の観点から避けるべき誤った対処法です。
足の小指(第5趾)は非常に細く、外側に向かって傾きやすい不安定な構造をしています。薬指を固定するために小指を頼ってしまうと、添え木としての強度が不足するだけでなく、小指自体が内側に引っ張られて変形を誘発したり、靴との摩擦で靴擦れやマメを併発するリスクが高まります。
足の骨格構造上、最も太く直進性の高い中指をガイド役として選択することが、解剖学的にも正しい治癒への近道です。また、「痛みが引いたから数日でテープを外した」という自己判断も再受傷の大きな原因となります。骨や軟骨の微小な組織損傷が完全に修復されるまでには、最低でも2〜3週間の継続的な保護が必要です。