披露宴の幕開けとともに会場の視線を釘付けにしたメインのウエディングドレスは、日本のブライダルファッションの第一人者である桂由美(ユミカツラ)氏が、北川景子さんの美意識と骨格に合わせて一から仕立て上げた完全なオートクチュール作品です。
当時の報道や関係者の証言によると、北川さんが求めたのは単なる華美さではなく、何十年経っても色褪せない「普遍的な気品」でした。完成したドレスは、デコルテから腕先までを繊細なレースで包み込む長袖レースのスタンドカラー(ハイネック)仕様。露出を極力抑えつつ、女性らしい鎖骨のラインや首の長さを引き立てる立体的なシルエットが採用されました。
使用された生地は、ヨーロッパの王室御用達としても名高いフランス製最高級アランソンレースやリバーレース。職人が気の遠くなるような時間をかけて手縫いでビーズやスパンコールを施し、スポットライトを浴びるたびに上品な陰影と輝きを放つよう計算し尽くされていました。バックスタイルには、バージンロードや大舞台で圧倒的な存在感を放つ全長約3メートルに及ぶロングトレーンが配され、どの角度から切り取っても絵画のような完成度を誇っています。