ル・シュクレクールの歩みは、2004年に大阪府吹田市岸部で始まりました。オーナーシェフの岩永歩(いわなが あゆむ)氏は、フランスの名門「メゾン・カイザー」などで本場の製パン技術とエスプリを徹底的に吸収した経歴の持ち主です。彼が焼き上げるハード系パンやヴィエノワズリーは、それまでの日本のベーカリーの常識を覆す圧倒的な力強さと繊細な風味を備えていました。
当時の岸部店は、駅から決して近いとは言えない立地でありながら、連日開店前から数十人規模の行列が形成されるほどの人気を博しました。店内へ入るための待ち時間が1〜2時間を超えることも珍しくなく、大阪府内のみならず日本全国からパンマニアが集結。「日本一のパン屋」という呼び声は瞬く間に全国区へと広がっていったのです。