原作漫画とアニメ完結編を比較した際、最も注目すべき差異は「道」におけるエレンとアルミンの最後の会話シーンです。
原作第139話では、アルミンが虐殺を行うエレンに対して「僕たちのために虐殺者になってくれてありがとう」と感謝を伝えるニュアンスの台詞があり、連載当時は「虐殺を肯定しているように受け取られかねない」と一部で議論を呼びました。
これに対し、原作者の諫山創氏自らがアニメ制作陣へ脚本のブラッシュアップを提案。アニメ版では、エレンが「どこにでもあるようなバカが力を手に入れてしまった。だからこんな結末しか描けなかった」と自身の矮小さを吐露し、それを受け止めたアルミンが「一緒に地獄へ行こう」と寄り添いながらエレンを抱きしめる描写へと変更されました。
友のために罪を分かち合うアルミンの覚悟がより明確に描かれたことで、エレンという一人の青年の葛藤と哀しみが際立ち、映像化における屈指の名場面として高い支持を獲得しています。