SNSや口コミサイトで散見される「買い叩かれた」「期待より安かった」というネガティブな評価には、店舗側の悪意ではなくリユースビジネスの構造的メカニズムが関係しています。
第一の盲点は、「在庫リスクと陳列コスト」です。店舗は買い取った商品を即座に点検・清掃・防犯タグ付けし、広大なフロアに並べるための人件費と店舗維持費を負担しています。そのため、再販までに長期間売れ残る可能性が高いアイテム(過剰流通しているプライズ品や流行遅れの衣類)は、安全マージンを取って査定額が低く設定されます。
第二の盲点は、「フリマアプリの手取り額との錯覚」です。メルカリ等で3,000円で売れている商品を見て「なぜ店頭買取は1,200円なのか」と不満を抱くユーザーがいますが、フリマアプリでは10%の販売手数料(300円)、厚手送料(750円)、梱包資材(100円)が引かれ、実際の出品者手取りは1,850円程度になります。さらに写真撮影やコメント対応、クレームリスクといった「見えない労働コスト」を換算すると、店舗買取の金額は十分に合理的な範囲に収まっているケースが多いのです。