着用をためらわせる最大の要因は、誤った着け方による「運気の停滞」への懸念にある。古来、小指はチャンスや幸運の出入り口とされてきた。そこへ不適切な意図やサイズ感の合わないリングをはめることで、巡ってくるはずの好機を堰き止めてしまうという俗説が根強い。
物理的な側面も見逃せない。小指は手の端に位置するため、リングが抜け落ちやすく紛失のリスクが高い。大事な記念品を失くしたショックが「不吉な前兆」と結びつき、結果としてネガティブな印象を補強してしまったケースも多い。
さらに、対人関係のシグナルとしての誤解もある。かつて特定のカルチャーにおいて、小指の指輪は単なる装飾を超えたステータスや自己主張のシンボルだった。主張が強すぎるデザインを選んだ結果、意図しないメッセージを周囲に与えてしまうリスクが語り継がれている。