「腰痛くらいで大病院に行くのは大げさだ」「まずは近所の整体や接骨院でマッサージを受けよう」という判断は、悪性疾患が隠れていた場合に極めて危険な結果を招くことがあります。
第一の盲点は、「整骨院や整体院ではレントゲンやMRIなどの画像診断が法的に行えない」という点です。骨転移によって脆くなっている脊椎に対して強い指圧や骨盤矯正などの物理的圧迫を加えると、病的骨折を誘発して脊髄麻痺を引き起こす重大事故につながるリスクがあります。
第二の盲点は、「レントゲン写真だけでは初期の骨転移や早期癌を検出できない」という点です。単純X線撮影で骨の破壊が確認できるのは、骨皮質の30〜50%以上が破壊されてからです。初期の骨髄病変や後腹膜腫瘍を見逃さないためには、高解像度のMRI検査や造影CT検査が不可欠となります。「レントゲンで異常なしと言われたから安心」と過信し、痛みを我慢し続けることは禁物です。