テレビや雑誌などの各種グルメメディアで幾度となく特集され、激辛マニアの間で「聖地」の一つとして語り継がれる中国料理 龍門。その中心にあるのが、代名詞とも言える激辛四川麻婆豆腐です。厨房から漂う刺激的な油の香りと、運ばれてきた瞬間に立ち上る花椒(ホワジャオ)の鮮烈な芳香は、訪れる者の食欲を瞬時に刺激します。
龍門の麻婆豆腐が一般的な中華料理店のそれと一線を画すのは、自家製辣油の重厚なコクと、本場四川省から仕入れる最高級花椒による「鮮やかな痺れ」のバランスにあります。単に舌を刺すような辛さではなく、豆板醤や甜面醤をじっくり炒めることで生まれる深みのある旨味、そして粗挽き肉のジューシーな食感が幾重にも重なり合っています。店主がメディア取材で「辛さの奥にある旨味を引き出すことこそが四川料理の魂」と語る通り、妥協なき火入れ技術がこの一皿を唯一無二の存在に押し上げています。
さらに、麻婆豆腐と並ぶもう一つの金字塔がよだれ鶏名物として知られる冷菜です。しっとりと柔らかく茹で上げられた鶏肉に、特製の香辣タレ、ナッツの香ばしさ、刻みネギが絡み合う逸品であり、その名の通り「思い出すだけでよだれが出る」完成度を誇ります。これら看板料理の存在こそが、時代やトレンドが移り変わってもファンを惹きつけてやまない最大の要因と言えます。