萩本欽一が手がけた看板番組は、それぞれが独自のコンセプトを持ち、数々の社会現象と大ヒットユニットを生み出しました。その精緻な構成とオーディション戦略は、現代のタレント発掘オーディション番組の原型といえます。
特に『欽ドン!良い子悪い子普通の子』から誕生したイモ欽トリオは、細野晴臣が手がけたテクノポップ歌謡「ハイスクールララバイ」の爆発的ヒットにより社会現象となりました。現在も山口良一と西山浩司は舞台やライブイベントで定期的にステージに立ち、後述する確執を乗り越えた長江健次とともにメモリアルライブを開催するなど、半世紀近くを経た今も絆を紡ぎ直しています。
一方、『欽どこ』から生まれたわらべは、少女たちの無垢な可愛らしさと萩本の緻密な台本が合致し、「めだかの兄妹」などの国民的愛唱歌を生み出しました。しかし、人気絶頂期に発生した写真週刊誌報道による高部知子の降板騒動など、過熱するメディアの犠牲となった側面も持ち合わせています。現在、高部知子は精神保健福祉士・公認心理師として福祉の現場で専門家としての確固たるキャリアを築き、倉沢淳美はオーストラリア在住で国際派インフルエンサーとしても知られる娘の活動を支えつつ平穏な生活を送り、高橋真美はタレントとしてマイペースな活動を継続しています。