ルーキーイヤーの2022年秋には一軍先発デビューを果たし、将来を嘱望された森木大智がなぜ育成契約への降格という苦境に立たされたのか。その背景には、度重なる微細な故障と、それに起因する投球メカニクスの破綻がありました。
プロ入り後、プロの硬いマウンドや高強度のトレーニングに適応する過程で、肩・肘周辺の張りや腰の違和感に悩まされる時期が断続的に発生しました。痛みを無意識にかばうことでリリースポイントが狂い、指先感覚のズレから深刻な制球難に陥る悪循環が生じていたのです。首脳陣は「目先の数字にとらわれず、根本から肉体とフォームを作り直す猶予を与える」という方針から、枠にとらわれない育成契約への切り替えを決断しました。