大手掲示板やSNS、知恵袋の投稿を丹念に追うと、入学後に学費の捻出に苦しみ、家族関係に亀裂が入る事例が数多く報告されています。現場の保護者や学生の生々しい告白からは、制度の狭間で苦悩する現代のリアルが浮き彫りになっています。
「都内の私立理系大学に進学させたものの、2年目以降の施設費とゼミ合宿代の請求書を見て愕然とした。住宅ローンの返済と重なり、親の老後資金を取り崩してなんとか繋いでいる状態」(首都圏在住・50代保護者の手記より)
「親から『これ以上の学費は出せない』と告げられ、毎月満額の貸与型奨学金を借りながら週4日アルバイトをしている。課題をこなす時間が削られ、何のために大学に通っているのか分からなくなる瞬間がある」(私立理工学部3年生・SNSへの投稿より)
とりわけ問題視されているのが、親の教育熱が先行するあまり家計の耐久力を超えた進学を強行し、結果的に親子の関係が破綻するケースです。学費の支払いを理由に親が過度なプレッシャーをかけ、子ども側が強い罪悪感や精神的疲弊を抱え込んでしまう構図は、教育費インフレが生み出した深刻な歪みと言えます。