ダッフルコートとは?起源の機能美と2026年大人の上品着こなし術

ダッフルコートとは?起源の機能美と2026年大人の上品着こなし術

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ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「30代を過ぎてダッフルコートを着るのは痛いか」「高校生の制服に見えてしまう」といった悩みが定期的に投稿されます。なぜ日本において、これほど格式あるミリタリーウェアが「子供っぽいアウター」として認識されてしまったのでしょうか。

その背景には、戦後日本のファッション史と独自の学校文化があります。1960年代、VANジャケットを中心とするみゆき族やアイビールックの流行によって、ダッフルコートは米国の名門大学に通うエリート学生の象徴として日本に紹介されました。その後、1980年代から1990年代にかけて「清潔感があり、制服の上から羽織れて保温性が高い」という理由から、全国の中学校・高校で指定・推奨コートとして定着した経緯があります。つまり、「学生時代に通学着として着せられていた原体験」を持つ日本人が圧倒的に多いため、記号論的にスクールウェアの印象が刷り込まれてしまったのです。

さらに、安価なファストファッションで流通した「中途半端なショート丈」「プラスチック製の安っぽいトグル」「ポリエステル混率の高いペラペラな生地」が、そのチープで幼いイメージに拍車をかけました。

しかし、本来のダッフルコートは無骨な男たちの労働と軍務を支えたヘビーデューティーな服です。上質な素材と適切なサイジングを選びさえすれば、チェスターコートやトレンチコートに匹敵する知性と風格を演出できることが、アパレル関係者の間では共通認識となっています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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