舞台裏に目を向ければ、ゴルフ場運営のビジネスモデルそのものが激震に見舞われている。これまで集客の主軸を担ってきた楽天GORAやゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)といった巨大ポータルサイトへの依存から脱却し、ダイナミックプライシングを取り入れた自社プラットフォームによる直接販売へと舵を切る動きが加速している。
需要予測アルゴリズムが弾き出すリアルタイムの料金設定は、天候や稼働状況に応じて刻一刻と変動する。これにより、かつてのような一律のツアーパッケージに頼っていた旅行者は、思わぬ割高料金を支払わされるリスクに直面している。賢明なユーザーは、複数のプラットフォームを比較しつつ、公式直販枠に付随する練習場コインや限定ラウンジ利用権といった付加価値を冷静に秤にかけているのだ。旧態依然とした運営手法を捨て去り、データの力で顧客の選別を進める名門の戦略は、業界全体の勢力図を塗り替えつつある。