現在の男子アメリカ代表バレーボール選手一覧を見渡す中で、チームの背骨として君臨し続けているのが、世界最高のセッターと評されるマイカ・クリステンソンと、歴戦のオポジット/アウトサイドヒッターであるマット・アンダーソンの2人です。
クリステンソンは、ハワイ州出身の卓越したアスリート。どんな崩れた体勢からでもアタッカーの打点に寸分狂わずボールを届けるセットアップの精度は、まさに異次元です。自ら果敢にブロックの上から叩き込むツーアタックや、相手レシーバーを翻弄する強烈なジャンプサーブも武器であり、単なるパサーではなく「攻撃の起点でありフィニッシャー」としても機能します。海外メディアの特番インタビューで彼自身が「セッターの役割は単にボールを上げるだけでなく、相手ブロッカーとの心理戦でチェスを指すことだ」と語った通り、コート上の知性そのものといえます。
一方、マット・アンダーソンは長年にわたり代表のエースとして攻撃を牽引してきたリビングレジェンドです。最高到達点360cm超から放たれる打点の高いスパイクと、勝負所で見せる冷徹なまでの決定力は、対戦相手にとって最大の脅威。キャリア中盤からはチーム状況に応じてアウトサイドヒッターからオポジットへと柔軟にポジションを移行し、守備と攻撃の双方で絶大な安定感をもたらしています。
加えて、アウトサイドヒッターのTJ・デファルコやアーロン・ラッセル、ミドルブロッカーのマックス・ホルトやデイヴィッド・スミス、そして世界屈指の守護神であるリベロのエリック・ショージら、攻守のピースが隙間なく組み合わさっています。